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オークの女 2

last update Tanggal publikasi: 2025-10-25 16:54:29

 オークの女はしゃがみこんだままの状態でハァハァと乱れた呼吸を整わせてから顔を上げる。

 苦しさからか緑色の顔が少し赤みを帯びて、潤んだ目からは涙が滲んでいた。

 そして言う。

「っく……、殺せ……」

「いや、お前が言うんかい!」

 ビシッと右手を上げムツヤは人生で初めて見知らぬ他人に、いや、他オークにツッコミを入れる。

 そこには静寂と寂しげな風がサーッと流れた。

「それってオークが女騎士に言わせるやつだしょ? 何で、何でオークが? それぐらい俺だって知ってるよ? 田舎者だからってなめんじゃねー!」

 そう言われた女オークは目をギュッとつぶり、悔しさと怒りの声を絞り出す。

「貴様もそうやってオークを偏見の目で見るのだな、誰でも襲う醜い豚と! 性欲の化物と! 貴様の悪趣味に付き合ってなぶり殺しにされるつもりはない、もうこれ以上生きて屈辱は受けぬ!」

 ムツヤに背を向けるとオークの女は短剣を自分の喉元に充てがい、一筋の涙を流した。

「ヒレー、済まない。私は先に行って待っている。先立つ私を許してくれ」

「お、おいちょ、ちょっど待でー!」

 オークの女はそのまま覚悟を決めて目をつぶり短剣を
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